悪い噛み合わせがおよぼす影響
虫歯、歯周病
歯と歯の間に隙間があると、食べ物のカスがつまりやすくなります。また、正常に噛めないと食事の際に噛む回数が少なくなってしまうため、口のなかの細菌を殺してくれる唾液の分泌量が減ります。歯みがきでその細菌を落とそうにも、歯の並びが不揃いだとなかなか歯ブラシがゆき届かず、歯垢がたまってゆき、虫歯のみならず歯周病の原因となります。
逆に、噛み合わせが悪いと、噛むときに特定の歯だけに負担がかかり、そこがだんだんと弱ってきて歯周病を引き起こすというパターンもあります。
身体的影響
よく噛まないことは歯だけではなく、胃腸にまで悪い影響を及ぼします。じゅうぶんに噛み砕かれていない食べ物、特に消化酵素が含まれている唾液がじゅうぶんに混ざっていない食べ物は、消化器官に大きな負担をかけることとなります。また、よく噛んで食べないと満腹感が得にくく、必要以上の量の食事を摂ってしまい肥満につながることは、ダイエットに興味のある方ならよくご存知かと思われます。
身体的影響は胃腸だけにとどまりません。噛み合わせにズレが生じると、そのズレを打ち消すために、体は無意識のうちに筋肉や骨の動きをずらします。最初は歯から始まったズレが、まずそれを調節するために顎の筋肉の動きに負担がかかり、顎に近い首や頭部の筋肉に疲労が生じ、それを助けるために肩が上がり…というように、連鎖的に体は歪んでいきます。そして、偏頭痛や首・肩のコリ、腰痛、手や足のしびれなど一見して歯と関係ない部位に不具合が起こります。
また、顎の関節の後ろには、目や耳など重要な器官につながる血管や神経が通っています。噛み合わせのズレにより顎関節に悪影響が及ぶと、視力低下や耳鳴りという症状があらわれます。
精神的影響
私たちは眠っている間に歯ぎしりをしますが、これはストレスを緩和させるために脳からの命令によりおこなわれていることです。しかし、噛み合わせが悪いと、歯ぎしりによって寝ている間にストレスが発散されるどころかますますたまってゆきます。また、噛まないことによって、上に挙げたような身体的影響だけでなく、イライラ、集中力や記憶力の低下など精神的な悪影響ももたらされます。
噛み合わせのズレによって起こる不定愁訴は、心にも大きな負担を与え、最悪の場合、成績の低下、登校・出社拒否、うつにつながる恐れがあります。ストレスからくるアトピーやアレルギーの発症なども見逃せません。
